桜川
桜川は、土浦を貫き霞ヶ浦に流れ込みます。
毛細血管のような支流や水路を束ね、
関東平野をうねるようにして流れます。
関東平野を漂うようにして流れます。
その流れが穏やか過ぎるから、
水面に映る彼女の顔の歪むのが気がかりで、
もっと激しい流れであればと願ったのです。
その穏やかさにイラついてボクは、桜町に逃げ込みました。
桜川にへばりついてる町だから桜町。
逃げ込んではみたものの、
ナニも良い事はなく、
ただ朝を向かえました。
桜川に戻ると、桜の花の蕾は頑に、
ハルの来るのを拒むようにして、
雨にぬれておりました。
ボクの汚れたイラつきも、
町のくすんだ下心も、
包み隠してくれるようなことはせず、
雨に沈んでおりました。
それでも来ない春はないのだと、
したり顔して桜川は、
今日も変わらず漂っておりました。
雨と風とが激しくなって来ました。
いらつきはいったん飲み込んで、
歩いて川沿いの道を河口に向かって歩いてみることにしました。
| 2008.03.22 Saturday 23:28 | おおはた423ブルース(期間限定) |comments(0) | trackbacks(0) |
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