BAD

昨晩はいつものSPUMAでour songs でした。
前日、古謝美佐子さんの唄に再会して、
その後明け方までキタナい酒をトコトン呑まされる目に会い、
静かな気持ちと「こりゃダメだ、」な身体でもって望んだ時間。
しかし、こんな時こそ唄のなんたるかに触れられるものですね。
この夜のキモは、
baby tears みっちゃんの初めてのチャレンジをどう支え、
どんなカタチに時の中に置くのか。
ボクの「静かな気持ち」と、
競演のアンナちゃん、eliちゃんのパフォーマンスの妙と、
SPUMAスタッフの献身的な姿勢とが上手く合わさって、
良い時になったと思います。
SPUMAスタッフとeliちゃんが考えたスペシャルメニューとかね、
今までやれなかったこともジワジワとカタチになって、
何よりお客さんが喜んでくれたしね。
同時刻サッカー日本代表がタイ代表と闘っています。
こっちも負けてる場合じゃありませんね。

まず最初にエイミ・アンナプルナに唄ってもらいました。
唄ってもらう、と言うより、
パフォーマンスしてもらう、と言った方がキレイにハマる人。
この夜はトラックに自身の鍵盤と唄を乗せるやり方。
“ジャジー”とかの枕詞がもれなく付いて来るサウンドだけど、
ボクにとってこの人の魅力は“時間軸がねじ曲がった印象の詩”であったな〜。
「オルガン坂」という曲を解説してから唄ってくれたんだけど。
『渋谷で別れたカップルが3年後やはり渋谷の“オルガン坂”で偶然出会う、そして、、』
みたいな詩の世界が、なんともボクを1985年辺りにレイドバックさせてくれたわけで、
(80年代の渋谷に“レイドバック”というコトバが合うのか分からないけどね、、)
エゴラッピン以降の関西出身のアーティストの匂いってイヤでも鼻につくことあるけど、
(すぐ「ウチらのやり方があるんで」とか頑に言っちゃったりね、、)
京都出身のエイミちゃんの無国籍感は、時代をグルッと廻って、
決して“昭和”ではないバブル前夜の東京のキラメキを感じさせてくれるのがオモシロ!
次回は映像と合わせてナニか一緒に作ってみたくなったり、
ダンサーとして鍛えた身体を使ったパフォーマンスも見てみたいね。
でもってbabytears みっちゃん。

自分の表現に緊張する人、好きです。
リハで初めて顔を合わせた瞬間から、すでに吐きそうな顔してました。
いつものサポートメンバーが来れないと分かって、
「自分でピアノ弾いてやってみようか、、」というメール。
その瞬間心の中で「やったー!」と叫んだなあ〜。
この場所で生まれたbabytears、
いつまでも出発とチャレンジの場所であってもらいたいよな。
そして何よりみっちゃんの今の唄のグルーヴだけを感じられること、
集まってくれるbabysを支えるみんなにとってもヨロコビのはず。
で、リハ聴いてもう100パーセント安心。
そりゃー鍵盤上手くないけど、確実に唄がボコッと存在してくれてる。
アトは「コケたら俺が骨を拾ってやるぜ」とね。
その答えは、お客さんの笑顔の中にあったね、イエイ!!
今回の経験、いつものメンバーでやる時にも活きるはずだし、
弾き語りも続けてもらいてーっす。
(でもって、いつもブログにキレイなコトバで記録してくれありがとね。)
ふう、なんとかここまで唄がキレイに並んでくれたね。
で、渋谷80'sな空気がなんとなく膨らんできて、
マイケルジャクソンのアルバム“BAD”から、
サイダーギャレットとのデュエットが美しいバラード
「 I JUST CAN'T STOP LOVING YOU」を選曲。

“BAD”の発表は1987年。
もうバブルが始まっていた東京にあって、ボクがホールや選曲をしていたcafe bar には、
フリピンからのやってきた“ジャパ行きさん”て言われてた女の子もケッコウ来てて、
そんな女の子は大抵が日本人のおじさんと一緒で、
あまり食べたくもないスパゲティーとか注文して、もしくはおじさんが注文して、
おじさんの思惑に包まれた時の中で虚ろな時を過ごしてたんだね。
その目の表情がみんな一様に淋しさに溢れているから、
そんなに出会う度にこの曲をかけてやったんだな。
そうすると、それまでおじさんに対して適当に相づちを返してた会話を止め、
「話しかけても無駄よ」てオーラを出し、
おじさんからは表情の見えない角度顔を傾けながら、
曲に合わせて小さな声だったりただ口を動かすだけだったりだけど、
一緒に唄うんだよね。
その瞬間だけは目の中に宿っている淋しさもどこかえ消えて、
とてもキレイな表情を見せる彼女たち。
おじさんは意味も分からず「やれやれ」といった表情でヌルくなったビールをなめる。
お会計の時、
おじさんの視線から隠れて「サンキュー」ってカタチで口を動かしてくれる女の子もいたなあ。
決して社会問題を唄ったものでもなければ、
都会の孤独を唄ったものでもない唄なんだけど、
こんな時こそボクは唄のナニかに触れた気持ちになるんだね。
よくかける曲だけど、なんか特別の気持ちでもってこの夜の時間に添えてみた。
ら、
色々やることがあって、
ヤベー、、次の曲になっちゃいそうだ!!
そんなんで空気を壊すくらいなら完璧に破壊だ!と
1回レコードをターンテーブルから外してひっくり返して1曲め、
コレでどうだ!と「BAD」


ライブ準備中のeliちゃん踊る客の中。

お客さん大喜び!
そして
マイケル・ポォー!

そのままライブスタート。(もっとご覧なりたい方はKO3フリッカーズへGO!)

eliちゃん、最高!
こんな空気を創れるようになってくれたSPUMA、ありがとー。
みんな楽しかったね〜〜!ポォー!!
| 2008.06.16 Monday 00:08 | 音楽/イベント |comments(7) | trackbacks(0) |
コメント
- ポォー!
あの場で、あの曲で
私にフッタとしか思えませんってば!!!笑
みっちゃんの唄よかったなー
自分の作った楽曲「baby why?」
あれって、あんな唄だったっけ?
みっちゃんが唄えばみっちゃんのもの
と言う証拠ね
わたしも鍵盤、練習する時間が欲しい
弾き語り
憧れなのになぁ〜〜〜
わたし、mちゃんに
「野菜が主役のサラダって何故ないんだろう?」とか
色々、むやみやたらに書いてメッセージ送ったんですよ。
当日のスプーマでも既に
デザートメニューを思いついてテキトーに喋ってたら
みっちゃんも周りも「それ美味しそう!」ということになり
本当に、わたしのアイディアでいいんかい?
みたいな・・・
恐縮な感じです!
シャボン玉、液体、入れておきます
who's bad?
ポォー!
- |eli|2008/06/18 3:14 PM|
- >eliさん。
いやいや、焦りました、「BAD」
でも助かりました、「BAD」
いやいや楽しかったです「BAD」
で、確かにみっちゃん良かったね〜。
また唄や音楽のヨロコビを見つけられた感じだよ。
確かにみっちゃんの唄だったね。
「シーちゃんの分まで」みたいなことじゃなく、
みっちゃんの唄。
それが一番のシーちゃんへの贈り物だろうし、
シーちゃん復活の際は、強力な2トップが生まれる期待も膨らんだ。
そんなこんな、eliちゃんの存在がデカイね!
そうつくづく思った。
そんな芯があるから、mizuhoちゃんもアクションを起こせるんだと思うよ。
さて、来月は野郎の中にeliちゃんヒトリ。
みんなフジロックとか行ってるる場合じゃないね、ポォー!! - |小池アミイゴ|2008/06/19 3:31 AM|
- 第一弾書きました
http://www.eli-jazz.com/blog/2008/06/614oursongsspuma.html - |eli|2008/06/22 11:10 PM|
- こないだはどうもありがとうございました!すべてを含めてとても楽しい夜でした!!
「唄ってもらう、と言うより、パフォーマンスしてもらう、と言った方がキレイにハマる人。」「無国籍感」・・・いままでにもらった感想で一番嬉しい言葉かもしれないです。そしてそーかーと自分で納得。私は歌うというよりパフォーマンスをしているのだなと、改めて気づきました。そういう気持ちでやっているということに気づかされたというか。。
映像やダンスもまざったパフォーマンス、是非やってみたいところです。
とにかく諸々、ありがとうございました、またよろしくお願いします! - |エイミ|2008/06/24 1:50 AM|
- >エイミさん。
そうですか、ボクのヘッポコな言葉にありがとね。
改めて、
エイミさんの唄の可能性は、J-Pop的なイデオムの中で収まるものではなく、
エイミさんのアートとして昇華されるべきものだと感じましたよ。
それを完成させてゆく作業をする限りは、時間はタップリあると思うんだよね。
(J-Popはあくせくしてるからね、、)
50才で完成とかね。
そんなこと考えつつ思うのは、やっぱ、
よく関西出身のアーティストから聞かされる「うちらのやり方があるんで」みたいな言葉。
大した経験も無いのにスタイルを作り上げちゃって自分の首を絞めてるみたいな感じ。
そんな“頑”に陥らず、スタイルはぶっ壊すものだくらいの考えで、
柔軟にしなやかに、そして同時代にあるスバラしいモノに目をこらしたり耳を澄まして、
自分の表現の完成を目指したいですね。
コレは自分にもエイミさんだけじゃなくスベテのアーティストに対しての思いだな。 - |小池アミイゴ|2008/06/24 12:24 PM|
- アートとして昇華!!またもや素敵なお言葉。。
でもそうですね。私自身、自分の音楽にジャンルとかないと思ってますし。
また、歌うだけでなく踊ることも複合していって何か新しいものができるんではないかと思ってます。
自分にできること、自分の中でつながっていることをうまく自己の表現として完成させたいと思ってます。
この時代に流されずに。
そう、それがたとえ50歳で完成であっても(笑)
いや完成したと思えることなんてきっとないんでしょう。
いやーアミイゴさんの言葉によってよく自分を見つめることができます。
ありがとうございます。
- |エイミ|2008/06/25 2:02 AM|
- >エイミさん。
いや〜、そこまでのお言葉を頂くとライブをお願いしてホントにヨカッタな〜と思います。
ボクのイベントは、特にour songsとしてやる時はいつも実験の場所、
もしくは出会いの場所であろうと思っています。
参加するアーティストには必ずナニか発見をして帰ってもらいたい。
でもって巡り巡ってまたいつかその成果を持って帰ってきてくれる場所でありたいのです。
面倒くさいイベントをメンドクサイ男がやってるわけで、
メンドクサク感じる人も多いようですが、
しょーがねえ、誰かがやるべきコトだと思っています。
まあ、ボクがナニか言うより、
偶然出会った同時代にあって志を同じくしてる他人に出会えて感じて発見してもらえれば一番だったりします。
ではまたね〜! - |小池アミイゴ|2008/06/26 2:19 PM|
トラックバック
URL:

最近のコメント
⇒ 小池アミイゴ (12/10)
⇒ しちせ (12/09)
⇒ 小池アミイゴ (12/07)
⇒ しちせ (12/05)
⇒ しちせ (12/05)
⇒ しちせ (12/05)
⇒ 小池アミイゴ (12/02)
⇒ 小池アミイゴ (12/02)
⇒ しちせ (12/02)
⇒ 小池アミイゴ (12/02)